情報科学研究科 メディア科学専攻

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知能メディア工学講座

人と情報の新しい関係を築く

長尾確●ながおかたし
名古屋大学大学院情報科学研究科・教授

マルチメディアを含むデジタルコンテンツの意味的内容を考慮した検索、要約、翻訳、編集などのアプリケーションに関する研究を行っています。最近は、複数の人間を含む環境での、会議などの実世界コンテンツから再利用可能な知識を獲得するという「ディスカッション・マイニング」と呼ばれる研究を行っています。この研究では、映像・音声・言語など複数メディアを統合したコンテンツを生成し、議論の内容や構造に関する意味的な情報の抽出を目指しています。さらに、情報化された個人用の乗り物を試作し、情報世界と実世界の新たな統合へのアプローチを行っています。メディア情報の意味的統合や人間の生活世界へのグラウンディングを通じて、人間と情報の理想的な関係を探求していきます。 …

マルチメディア情報解析とアノテーションに基づく知的応用

大平茂輝●おおひらしげき
名古屋大学情報連携統括本部情報基盤センター・助教

計算機性能の向上と通信のブロードバンド化に伴い、デジタルコンテンツの利用機会は今後一層増大すると予想されます。その一方で私たちの生活の一部としての情報処理活動には、時間的・空間的・認知的にも限界があり、老若男女を問わず必要な情報を必要な量だけ必要な形で得ることのできる環境作りが重要となっています。そこで、音声や画像を含む多様なメディアを効率良く扱うためのヒューマンインタフェースの実現を目指しています。具体的なアプローチとして、信号処理技術に基づくメディア情報解析と人間の認知処理との統合によるアノテーション技術の開発を進めています。基本的な音声・画像・言語処理の精度向上はもとより、人間の認知機能を最大限に生かす効率的なメタ情報抽出、生成したアノテーションを用いたメディアの知的応用を提案していきます。 …

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